変形性膝関節症に対するNクリニックの取り組み | Nクリニック - 大阪府岸和田市 整形外科・スポーツ整形・リハビリテーション

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変形性膝関節症に対するNクリニックの取り組み

当院では変形性膝関節症の或いはそれが疑わしい患者様が来られたら、次のような検査や治療を行っていきます。

問診
まず、問診票にいつから痛みがあるのか、今まで医療機関などでの治療歴があるのかなど。問診票を基に、診療助手がより詳しい現病歴を伺いに行きます。
診察
問診が終われば診察室に入ってもらい診察します。圧痛部位の確認、屈曲や伸展などの可動域制限の有無、腫脹の有無など。半月板のテストや膝蓋大腿関節のテストなども状況に応じて行います。(症状が強ければ状況に応じて動かす診察をしないこともあります)
レントゲン検査
立位正面像(ローゼンバーグビュー)、軸写像(スカイラインビュー)、側面像 立位での関節裂隙の狭小化が潜在的な半月板や軟骨損傷を推測できます。意外に他院で見落とされているのは軸写像による膝蓋骨の外側変位や膝蓋大腿関節の狭小化です。膝蓋骨周囲の痛みがある方は膝蓋大腿関節症の可能性があります。
再度診察室でレントゲン画像所見を説明
関節裂隙の狭小化、骨透亮像、骨棘の有無などで変形の程度(進行度)を判定して、今後の治療方針を決定します。

この時点で症状とレントゲン所見の乖離(レントゲン所見のわりに症状が強いとき)が認められれば、より精密検査としてMRIやCT画像を勧めます。 また衝撃波やAPS療法をご希望の方もMRI精査します。
MRI画像では、レントゲン撮影では描出されない半月板損傷や軟骨損傷、変形性膝関節症に伴う骨壊死や骨髄浮腫を見つけることができます。

治療内容(保険診療)

投薬療法
症状が強いときや希望されるときは、痛み止めの鎮痛剤やシップなどの投薬療法を行うが、当院ではあまりお薬は推奨していません。理由は痛みという信号である症状を軽減あるいはなくす薬は、病態を改善させる薬ではなくむしろ悪化させてしまうからです。痛みが強く投薬を希望される方は申し出てください。
注射療法
40歳以上の方は変形の程度や痛みの程度によりヒアルロン酸の関節内注射(当院では最も良質といわれる科研製薬のアルツを使用しています)を行います。基本的には週に1回を5週にわたり行います。症状がなくなれば5回で終了です。効果があり、かつまだもう少し効果を期待できる場合は、5回目以降は2週間に1回程度打ち続けることはできます。注射を打たなくなることによる症状再現が不安な方は、2週間から4週間と注射の間隔をあけます。ヒアルロン酸はもともと関節内にあるオイルのようなものですが、年齢と共に産生能力が落ちてきて、また変形している人は多くのオイルが必要なため、相対的にオイル不足になっています。そのオイル不足になっているところに補充をするものと考えてください。軟骨の再生や変形の改善を期待できるものではありません。他院の中ではステロイドを関節内注射するところもあるようですが、当院ではステロイドは入れません。ステロイドは症状は改善させますが、治癒能力も低下させるため痛みという信号をとるだけで余計に病態を悪化させかねないからです。ヒアルロン酸の関節内注射はかなり前からありますが今でも変形性膝関節症のゴールドスタンダードの治療です。
リハビリテーション
理学療法士が膝や下肢全体の評価をして、物理療法や理学療法を行います。週に1回から2回、希望すれば週に3回程度行います。クリニックが自宅から遠方であまり回数多く来られない方には、セルフケアの指導をさせていただきます。保険治療においては算定上限と言って開始してから150日が上限で期限があります。その後は希望すれば同じ理学療法士がPEP治療院で自費でリハビリフォローをコンディショニングとして受けることができます。ご相談ください。
装具療法
変形性膝関節症用の装具(サポーター)の選定やオーダーメイドでインソール(当院ではマイソールと言って、動きを見て必要な高低を調整する専門の理学療法士がインソールを作成しています)を作成することができます。ほかのオーダーメイドとの違いを実感していただくことができます。

治療内容(自費診療)

体外衝撃波
変形性膝関節症の程度が軽度であるにも関わらず症状が強い、いわゆる症状とレントゲン所見の乖離がある方は、是非MRI精査してください。骨壊死様所見や骨髄浮腫や骨挫傷などを認めると体外衝撃波の良い適応です。詳しくは体外衝撃波のページをご覧ください。これからの変形性膝関節症の治療の中心になってくると思われます。変形が強くヒアルロン酸注射やリハビリでもなかなか症状が改善されないときにも、人工関節などの手術をどうしても避けたい人にも痛みの改善が期待できる方法です。自費診療になりますが、疼痛の改善効果は期待できます。まずは診察を受けてご相談していただき、希望される方は予約をお撮りします。(基本的に自費診療の治療は保険診療を行う同じ日に受けることができません。ご注意ください。)
APS療法
詳しくはAPS療法のページをご覧ください。お金に少し余裕がある方やどうしても手術は避けたい、年齢的に手術はちょっとという方には高額にはなりますが、APS療法がお勧めです。当院でAPS療法を受けられる方には、同日に衝撃波治療も受けてもらうことができます。一般的にAPS療法の効果持続期間は12か月から24か月といわれています。APS療法を受けた患者様も1週間後からリハビリを受けてもらいます。ヒアルロン酸の併用も効果的であることは実証されています。最新の治療で当院では2年前から導入して多くの方がその効果を実感しています。どうしても手術は避けたい、今はできないという方は是非ご相談ください。
Coolief疼痛管理用高周波システム
変形性膝関節症の治療の一つとして経皮的な局所神経ブロック療法というものがあります。Coolief疼痛管理用高周波システムは、神経ブロックの技術を用いて感覚神経を焼灼して麻痺させ痛みを感じにくくする方法です。詳しくはCoolief疼痛管理用高周波システムのページをご覧ください。
脂肪幹細胞移植術
「変形性膝関節症および変形性股関節症への脂肪幹細胞」が近畿厚生局にて許可されました。委員会での認定番号はNA8200002で、近畿厚生局での計画番号:PB5220064となっております。
詳しくは脂肪幹細胞移植術のページをご覧ください。

手術療法(人工関節や骨切り術や関節鏡手術)

手術を含めて検討したいという方は信頼できるドクターを紹介しています。

大阪中央病院の薮野先生、Nクリニック土曜日担当で松原市の阪南中央病院の真塚先生がお勧めです。

手術後のリハビリはたとえどこで手術を受けてこられてもお任せください。担当の理学療法士が執刀された先生と連携をとってリハビリを進めていきます。希望される方は術者に紹介状をもらってきてください。もちろん薮野先生や真塚先生との連携はしっかりしていますので、術後も安心して当院でリハビリを受けていただけます。

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