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【要旨】
● 足がつるとかこむら返りというのは、殆どが筋肉の疲労から来るもので心配ないのですが、中には大小、色んな病気が隠れていたり、サインだったりすることもあります。
【足がつる時の痛み】
● 筋肉の疲労によって、筋けいれん、つまり筋肉が連続して収縮し、突然の痛みを引き起こしている状態です。アキレス腱にある腱紡錘(けんぼうきん)というものが関係しています。
【足がつるメカニズム】
● 腱紡錘の働きが弱ると、何らかの理由で縮んだ筋肉が戻らなくなって、こむら返りや足がつるといった状態になります。
【腱紡錘の働きが鈍る時とは?】
● 腱紡錘の働きが睡眠中は鈍っているので、睡眠中につりやすいです。また、腱紡錘の働きが鈍るのは睡眠時だけではなくて、ミネラル不足がきっかけとなります。
【ミネラル不足と足の冷え】
● 夏は汗をかきます。そうするとナトリウムとかマグネシウムとかミネラル分が排出されてしまいます。実はそれらは神経や筋肉の興奮に大きく関わっており、不足すると腱紡錘の働きを鈍らせたり、筋肉の異常な興奮や緊張が表れる可能性が高くなるので、特に夏はこむら返りや足がつるという状態になりやすいです。
● 睡眠時、冷房や扇風機で足は意外と冷えています。血液循環が悪くなり、余計に筋肉は堅く、緊張しやすくなり、つりやすくなります。
【中々痛みがひかない場合や、頻繁に起きる場合は要注意】
● 肉離れの可能性もありますし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった、腰の病気が原因で足がつったりすることがありますので、注意が必要です。
● 一番怖いのは、閉塞性(へいそくせい)動脈硬化症という病気で、足の太い血管が動脈硬化を起こして詰まってしまい、血流が悪くなる病気。これは心筋梗塞や脳梗塞、など命に関わる病気を引き起こしやくなりますし、足を切断しなければいけないケースもあります。また、下肢静脈瘤といった病気が隠れている場合もあります。
● 糖尿病や肝臓、腎臓の病気の人も血管が詰まりやすいですし、他に自覚症状が少ないので、足がつることがきかっけで見つかるケースもあります。
【頻繁に起こる場合や、何もしていない時に起きる方は試してください】
● 左右の足を動かして鏡で見比べた時に、血流が良くなるはずが、片一方の足だけ、色が変わらなかったり、冷えたたままだったりする場合は、血管に障害があるということです。
【要旨】
● 現在、子どもと高齢者の骨折が増えています。
● 子どもについては、40年前に比べると2.5倍、高齢者については骨粗しょう症(以下:骨粗鬆症)など、特に大腿骨付近の骨折がここ15年で2倍というデータがあります。
「骨が折れやすくなっている原因はいろいろありますが、やはり大きなポイントは食生活と運動です。特にカルシウムはなかなか補いにくいので、意識して摂る必要があります」
● 強い骨を作っていつまでも健康でいるために、「骨活」のポイントをクローズアップします。
【子どもの骨折について】
● 子どもの場合は運動中に起こることが多く、その原因は歩くことが減ったからという意見もあります。
●「歩く」ということは足に衝撃を加え続けるということで、衝撃を感じると人間の骨はそれに対応して強くなろうとします。
● スポーツでも、ジャンプが多いバレーボールや走り幅跳びの選手は、足の骨が強くなっています。
● 子供の1日の歩行量は、1979年には2万7600歩だったのが、1997年には1万3000歩と半減しています。(外で遊ぶことが少なくなった)
★ つまり骨は「衝撃を加えないと強くならない」ということです。
→ 骨量を増やし、骨密度を上げる方法は2つ。
「骨量」と「筋肉量」
→ 筋肉をしっかりつけると骨量は増えてくる。
→ 骨に物理的な荷重をかけること。
【高齢者の骨折について】
● お年寄りの骨折は「大腿骨付近」。もしくは脊椎の圧迫骨折が多いです。大腿骨周辺を骨折すると、下半身の自由がきかなくなり、寝たきりから、要介護となるケースが目立ちます。
● 老後の人生が長くなったからこそ、骨をケアする必要が出てきています。
★ 特に最近は「骨粗鬆症」も増えてきており、骨の健康をしっかり考えることは、老後を健やかに過ごすために大変重要な問題です。
【骨粗鬆症は大きく2つのタイプに分けることができます】
・ まず「原発性骨粗鬆症」。これは単純に加齢によって引き起こされるもの。
・ もうひとつは「続発性骨粗鬆症」という、病気や薬などの二次的な影響として起こるものです。
【骨粗鬆症 Case1:原発性骨粗鬆症】
● 加齢による骨の衰えは、例えば女性の場合ピークは18歳前後から。しかしながら、18歳から40歳半ばくらいまでは、あまり変化がありません。
● 50歳くらいを境に急速に低下していきます。特に閉経をきっかけに極端に落ちます。
【骨粗鬆症 Case2:続発性骨粗鬆症】
● 病気や薬の副作用などからくるもので、例えばステロイド系の薬を長期間投与していると骨はもろくなります。
● これは本来の病気との兼ね合いで考える必要がありますので、ケースバイケースです。
【骨とカルシウムの関係】
● 骨折を起こしやすい骨密度は、一般的に70%を切ると折れやすくなると言われています。
● 実は骨というのはカルシウムの貯蔵庫の役割を持っています。体内のカルシウムの99%は骨の中にあります。そしてそのカルシウムは、血液によってさまざまな臓器に運ばれて消費されますが、血液中のカルシウムが不足すると、骨から溶け出して補います。
● つまりカルシウム不足になると、骨から溶け出すカルシウムが補われずに、骨がもろくなってしまうんです。
【骨を丈夫にする方法】
● 食事は、やはりカルシウム摂取が基本です。
● カルシウムの理想的な1日の摂取量というのが意外と多く、700mg~800mg 必要で、これは牛乳だと7~8杯分、サンマだとなんと20匹ということになります。
★ 毎日の食事で意識して摂る必要があります。
● カルシウムが豊富な食材は「乳製品や小魚」以外に、野菜では「小松菜、チンゲン菜、大豆製品」などが多いです。
★ カルシウムは「吸収効率」というのが大切です。
● カルシウムの吸収を助けてくれるのはビタミンDとKです。
● ビタミンDは「青魚、うなぎ、キノコ類」に含まれているので、カルシウムを含む食品と一緒にとることが大事です。
● カルシウムとビタミンDが一緒に摂れるヨーグルトも市販されています。
【最後に】
★ 骨は放っておくと弱くなります。常に運動と食事を意識して、毎日続けることが大切です。
みなさんも「骨活」始めませんか?
【要旨】
● 肩こり、腰痛、頭痛、むくみ・・・悩んでいませんか?
● そうした体の不調として、今、注目されているのが・・・。
「ずばり、座り方です。肩こりや腰痛などを訴えてくる患者さんの大半は、オフィスワークをされている方なんですが、その不調の原因を探っていくと、座る姿勢だった、というケースが多いんです」
● しかし、座ることは体にとっては楽なのに、なぜ不調につながるのか? 座る姿勢が起こす不調の実態と解決法にクローズアップします。
【座ることで体が不調になっている人は増えている?】
皆さんの周りでもパソコンが完全に普及して、デスクワークの時間が増えてるのは実感がありますよね。
会社でも家でもパソコン。通勤途中はスマホ・・・。
長時間座り続ける生活習慣が定着するに伴って、肩こり、腰痛、頭痛など、
体の不調を訴える患者さんが増えて来ているという実感はあります。
【立ってるより座ってる方が楽なのに、座ることが体の不調に?】
実際、20代~30代の働く女性にアンケートをとったところ、右図のように一日に座っている時間は6時間以上、中には長時間座りっぱなしと答えた人もいました。
● 普通、立ってるより座ってる方が楽なのに、座ることが体の不調に?
→ 人間の体はそもそも、長い時間座り続けるように作られていません。
【背骨のメカニズム】
おとなの頭は、大体8キロくらいあります。それを支えるために不可欠なのが、背骨のS字のカーブです。
・ 頸椎部分の前カーブ
・ 胸の部分の後ろカーブ
・ そして腰の部分の前カーブ
この3つの大きなカーブで、頭の重さを分散して、背骨にかかる負担をおよそ10分の1、およそ800gにまで抑えています。
ところが座った状態だと、このS字のカーブが崩れて、背骨への負荷はおよそ4キロにまで増えてしまうのです。
【姿勢の違いで椎間板にかかる圧力】
左図の、姿勢の違いで椎間板にかかる圧力を比べた調査で、立った姿勢が椎間板にかかる圧力を100とすると、座ったときの圧力は、立っている状態よりも大きく140。
さらに、座って前かがみになったときの圧力は185にも達しています。まさにパソコンしている姿勢です。
座っていると楽ですが、それはバランスをとったりする必要がなくて、脳が楽だと感じているだけです。背骨やそれを支える腰や肩の筋肉、それに内蔵までもが悲鳴を上げているのです。
【どういう座り方が問題なのでしょうか? その1:猫背】
例えば右図のような、猫背はよくありません。
耳のラインが肩よりも前に出ており、頭を支えているのは、首や肩の筋肉だけなので、首や肩のコリにつながります。この状態の方にお話を聞いてみると、「首のコリと肩のコリが酷いです」との意見でした。
電車の中でスマホをいじっている人も、右図のように猫背になっている方がほとんどです。この姿勢は本来、カーブがあるはずの首の骨もまっすぐになってしまい、いわゆる『ストレートネック』という状態です。頭の重さを全て受けてしまい、痛みも出てきます。
【どういう座り方が問題なのでしょうか? その2:骨盤ねじり型】
次に、左図のような、骨盤ねじり型もよくありません。
パソコンのマウスを使うときに体をずらして固定させてしまっている状態です。腰痛、肩こりなどに加え、胃下垂、便秘などの不調も起こしかねません。
【どういう座り方が問題なのでしょうか? その3:背中重心型】
次に、右図のような、背中重心型もよくありません。
この座り方をしていると、背骨のカーブが逆に椎間板に大きな負担がかかり、やがて椎間板ヘルニアを発症ということになりかねません。
【正しい座り方】
1.脚を広げてしっかりと地面を踏みしめます。(イメージは戦国武将が腰掛けるときのような座り方)
2.一度、思いっきり猫背になります。
3.次に、思いっきり胸を張ります。
4.また猫背(胸を緩める)に戻しますが、下腹部に力が入ったところで止めます。
しかしながら、上の姿勢は非常に疲れます。何時間もこの姿勢を保つのは無理です。この姿勢をつくる機会を増やそうという意識を持つことが大切です。
【オフィスでのデスク周りの配置について】
正しい座り方も大事ですが、正しいデスクの形も肝心です。
パソコンは必ず正面。ディスプレイは少し見下ろすぐらいがいいでしょう。腕の角度は95度から110度。ノートパソコンの場合、画面がかなり低くなるので、少し高いところにあげて、外付けのキーボードを使う方がいいでしょう。
書類を見ながらパソコンを使う場合は、キーボードの手前に置くのではなく、ディスプレイとキーボードの間に置くといいでしょう。
【要旨】
● 冒険家の三浦雄一郎さんが、世界最高峰・エベレストの登頂に成功!80歳での登頂はもちろん世界最高齢。無事帰国し、元気な姿を披露しました。ところが、その三浦さん。エベレスト登頂を目指したのは、なんと60歳を過ぎてから・・・。驚きのトレーニングの方法とは?
● 日本整形外科学会が、将来の介護予備軍を診断する「ロコモーティブシンドローム・テスト」を発表。その内容とは・・・?
● 年齢なんて関係ない!今から始められる老化予防法。
【人の筋肉は、何歳からでも鍛えることができ、筋肉量を増加させることができるのです】
三浦さんは、今は超人といえるまでの体になりましたが、60代まではメタボの状態だったそうです。暴飲暴食と運動不足で、身長164センチながら体重は88キロを超え、体脂肪率が40%という極度の肥満になり、狭心症を発症しました。しかし65歳のとき、三浦さんはエベレストを目指し、一念発起します。そのトレーニングとは「ウォーキング」です。
三浦さんがとったウォーキングは、ややハードでした。脚に6キロの重りをつけ、背中に20キロのリュックを背負う。これで毎日1時間から
2時間程度歩くというものでした。ハードといえば、ハードですが、メタボでボロボロだった体でも、毎日少しずつトレーニングをすれば、
エベレスト登頂できるほどの体に作り直すことができる。ということなのです。
筋肉など運動器を鍛えることは、将来、要介護のリスクを減らすことにもつながります。
【ロコモーティブシンドロームの危険度を診断する「ロコモ度テスト」とは?】
日本整形外科学会は、ロコモーティブシンドロームの危険度を診断する「ロコモ度テスト」というものを発表しました。
・ロコモとは?
運動器症候群のことをいいます。骨や関節、筋肉などの運動器の障害により、介護が必要になるリスクの高い状態になることをいいます。日本人は平均寿命の長さに運動器の健康寿命がついていっておらず、今はメタボの次に注目されている言葉です。ロコモを予防することで、将来、要介護のリスクを減らすことにもつながります。
・「ロコモ度テスト」では、若いうちからロコモになる可能性、ロコモ予備軍がわかります
「ロコモ度テスト」は、①下肢筋力、②歩幅、③身体状態・生活状況を評価する3つのテストを行い、これらのテスト結果を年齢平均値と比較することによって、年齢相応の移動能力を維持しているかを判定するものです。もし年齢相応の移動能力に達していない場合、将来ロコモとなり得る危険度が高いと考えられます。
【「ロコモ度テスト」の1つ、下肢筋力テストで将来のロコモの可能性を測定】
台に座ります。年齢別に台の高さが決まっています。30代は30cm、40代以上は40cmの台を使います。座ったら、今度は片足を上げてください。どちらの足でも構いません。そして、そのまま反動をつけずに立ち上がってください。その時の足首の角度はおよそ70度ほどです。(70代以上の方は危険ですので両足で行ってください。しかし台の高さは10cmです。)
片足で立ち上がれない人は、大腿四頭筋や腸腰筋や臀筋といった身体を支える下肢の筋力が弱く、将来、ロコモになる可能性がある、ということです。(筋肉量が減少すると転倒する可能性が高くなり、また骨量が減少すると転倒したときに大きなけがになる可能性が高い。)
【ロコモ対策】
日本整形外科学会ではロコモ対策となる運動として、①片脚立ち ②スクワット の2つの運動を基本とした「ロコモーショントレーニング(略称ロコトレ)」を推奨してきました。さらにさまざまな年齢に対応できるように③カーフレイズや④フロントランジの二つの運動が追加されました。是非皆様に実行してもらいたいと思います。
痛いのを我慢してハードにしすぎたり、状態把握ができていないのに無理しすぎると、結局続かなくなって筋力が弱ってしまいます。毎日少しずつでも続けることが重要です。
【要旨】
最近はスマートフォンの普及に伴い、声による通話が減り、電子メールやチャットと呼ばれる短文のやりとりなど、データ通信によるコミュニケーションが増えているため、スマホ症候群ともいうべき症状が目立ってきた。
悪い姿勢でスマホを使うと「肩こり」「めまい」「吐き気」「手のしびれ」などが起こる。バストがたれる可能性も!!
【スマホを使う時の姿勢に問題】
もともと頭の重心が中心より後ろにあるため頸椎には生理的前弯といって、前の部分が曲がっている形態をしている。ところがたいていの人は、座る形が悪かったり、背中を丸め猫背になって、顔を下に向けてスマホを覗き込むため、それらの生理的彎曲がなくなって、まっすぐになった「ストレートネック」や逆の後彎変形になっている。この姿勢は、重い頭を支えなくてはならないため、首の前側の筋肉や椎間板に必要以上に負荷がかかったり、後ろ側の筋肉が常に引っ張られた状態になる。
・首がまっすぐの状態、ストレートネックといわれる状態になる。
首の前の筋肉がこの状態で固まってしまうと、斜角筋といわれる首の前の筋肉の間の血管や神経が圧迫され、胸郭出口症候群といわれる状態になって手のしびれが出たりする。
・後ろの部分が慢性的に引っ張られると、首や肩のこりに悩まされる。
さらには、慢性的にそれらの状態が続くと頸椎椎間板ヘルニアといった椎間板が後ろの神経に圧迫された状態になり、ひどい場合だと手の痺れや麻痺、頭痛、めまい、吐き気、という症状が出ることもある。
・頭痛、めまい、吐き気、などという症状までくるのはなぜなのか?
頸椎の端を通っている椎骨動脈という小脳や脳幹に向かって流れている血管に椎間板ヘルニアや変形した骨があたると、圧迫により血液の流れが阻害され内耳神経に影響を及ぼし、三半規管のトラブルとして頭痛やめまいや吐き気が起こってくる。
・前屈みになることで、胸の前の筋肉がゆるみ、バストが垂れ下がるということもある。
猫背が長い間続くと、胸郭の前の筋肉の緊張がなくなる。胸郭の前にはバストを支えるために必要な大胸筋や小胸筋といった筋肉があり、それらの筋肉が利かなくなってくる。特に胸の大きい方は要注意。
【スマホ症候群にならないためのポイントは二つ】
・一つ目のポイント
姿勢を正しくすること。座り方は深く腰掛けてお尻がプリッと出るように座る。なるべく猫背にならないように、両方の肩甲骨を後ろで閉めて(ゴルフのアドレスの姿勢のように)両肘を下からあてがい脇を締める。両肘を胸の前に置くと良い。目線を高く保ち、頭が下に垂れすぎないように注意する。椅子の肘あてを利用したり、大きなカバンや机がある人は両肘をその上においてすることも良い。
・二つ目のポイント
スマホを使った後のケアが大切。両手のひらを上に向けて腰の後ろに組み、肩を限界まで後ろに引く。(両方の肩甲骨を後ろで閉じるイメージ)その時肩から胸の前の筋肉が伸びるイメージを持ち、できる人はこの状態でさらにゆっくりと頭を後ろに倒していく。それぞれ3秒間保持するのを20回程度毎日するのが良い。長い間スマホを使用している途中や使用後にしていただくと有効。
【要旨】
肩こりは、筋肉が硬くなり血のめぐりが悪くなることで生じる。
=重要なのは肩甲骨
肩甲骨は動きやすい場所だからこそ、動かないときの問題が多い。
【肩甲骨とは?】
肩甲骨は肩の後方からろっ骨を覆う三角の骨で本来は周囲を首や肩、胸につながる筋肉でおおわれているため自由度が高い骨とされている。
● それが日常の姿勢や癖で硬直し、肩こりなどの一因となっている。
【エクササイズ】
「ひじと手の甲を引っ付けて」
腕はぐるぐる回しても肩全体が動いてしまうのでゆっくり前、横、上と肩甲骨を意識した動きを繰り返す。ねじれを生かすことで肩甲骨の動き、つながる筋肉の伸縮がより実感できる。
「肩に手を置くだけで、肩甲骨がしっかり動く」
水泳のクロールに似た動きで、肘から先の動きに制限をかけるだけで効果が全然違う。背泳やバタフライなど自分に合った負担の少ないフォームで3分程度するのが効果的。
【ストレッチすると体が暖まる】
肩甲骨のまわりには脂肪を燃焼させる細胞がたくさんあってダイエット効果もある。
トレーニングジャーナルの4月号(3月10日発売)から「スポーツ・コンディショニングドクターの仕事」と題して、Nクリニック院長による連載記事が掲載されていました。
【1】スポーツ医療のコンシェルジュ 【詳細はこちら】>>
【2】医療事情だけを優先しない -医療施設での役割 【詳細はこちら】>>
【3】練習視察の重要性 -スポーツ現場での役割 【詳細はこちら】>>
【4】的確な判断で選手を守る -スポーツ現場での役割(試合編) 【詳細はこちら】>>
【5】垣根を越えた連携が選手をハッピーにする -他の医療機関との連携のとり方 【詳細はこちら】>>
【6】医療機関やドクターの選び方 【詳細はこちら】>>
【最終回】スポーツ障害の意味を考える 【詳細はこちら】>>
【中年太りの理由】
3つの代謝が関係している
・基礎代謝
寝ているときのエネルギー消費量
・活動代謝の低下
通勤や家事など日常の活動で消費するエネルギー量
・新陳代謝の低下
腸の働きが弱まるとガスや便が溜まり腹が出る
特に女性はもう1つ!
【女性ホルモンが関係】
女性ホルモン → 基礎代謝を上げる
閉経後女性ホルモンが減る → 基礎代謝が下がる
女性ホルモンは化学構造が似ている大豆イソフラボンで補える
【なぜお腹まわりから太る?】
お腹まわりの筋肉が正しく機能しなくなり姿勢を保てなくなっているから
大腰筋が弱ると骨盤が後ろへ傾き、内蔵が前にすべり出る
【中年太りのお腹をスッキリさせるには】
・食事管理
・姿勢への意識
・大腰筋トレーニング
トレーニングジャーナルの4月号(3月10日発売)から「スポーツ・コンディショニングドクターの仕事」と題して、Nクリニック院長の連載が始まりました。
4月号はスポーツ医療のコンシェルジュという題で掲載されています。
【要旨】
首のこりや痛みが起こる原因として
・常に重い頭を支えている
・老化による筋肉や関節の衰え
・パソコンやゲーム等での前かがみの姿勢
などが考えられる。
【前かがみの姿勢によるこりや痛み】
前かがみになる → 首の骨が前に曲がる(後わん)
→ 後ろの筋肉が引っ張られる → 血流不全 → 首のこりや痛み
【首の一部だけが動くことによるこりや痛み】
→ 頸椎の一部だけ使って曲げる
→ 使われない頸椎周辺の筋肉が硬くなったり、逆に使われている筋肉が炎症を起こす
→ 首のこりや痛み
【こりや痛みの予防・改善】
「首の可動域を広げて筋肉全体を動かす」
→ 肩甲骨を背中で寄せ合うように胸を張り首を動かすと、頸椎と同時に胸椎も動くので首の可動域が広くなり、こりや痛みの予防や改善にも役立つ。さらに前かがみにならないように意識する。
【寝違えでお悩みの方】
寝ている時も本来の首の骨の形、前弯を保つことが大事なので、真ん中にへこみのある枕や低反発枕を使い、床と頸椎が平行になるようにして寝る事が望ましい。
【鎖骨まわりも冷やさない】
鎖骨まわりが冷えるとこりや痛みにつながることもあるので、寒い時は首をマフラー等で冷さないようにする。
【要旨】
肩甲骨が正常に動くと、
脂肪燃焼、バストアップ、姿勢が良くなる肩こり・腰痛解消、咀瞬が良く消化に良い…
しかし、肩甲骨を正常に動かせない人が増加している。
【肩甲骨が動いていない人チェック】
・パソコンを1日中している人
・肩こりの人・姿勢が悪い人
【肩甲骨が動かないとこうなる】
・胸郭に影響
・頸椎や腰椎に影響
・肩関節に影響
【肩甲骨を動かす簡単体操】 理学療法士 田中 健一
※ 指先を肩の先端にあて肩甲骨を回す(10~15回)
※ 腕を肩の高さまで上げ手の甲を合わせる。手を返し肩甲骨を寄せるようにひじを開く
頭の上で手の甲をくっつける → 戻す(10回くり返す)
※ 左手を横に開き、ひざを曲げ、左足を右足に組む。腕は浮かないように体をひねる(20秒を3回)
【要旨】
腰痛は、頭部の重みや、不安定な股関節の両方の影響を受けるダメージからなる。原因は大きく2つに分けることができる。
【姿勢の悪さ】
※ 腰痛を招く悪い立ち方
・いつも荷物を同じ方で持つ
・脚を組むクセがある
・いつも同じ脚に重心をかける
※ 良い立ち方
・左右均等に重心をかける
・頭・両肩・おしり・かかとを壁につける
・腰のすき間は手のひらが入る程度
【腰の負担になる動作を繰り返している】
・長時間に、同じ姿勢でいる
・腰の関節を曲げ、前側の椎間板に負担がかかるような座り方
【予防方法】
※ 違う体勢をこまめにとる
※ 負担の少ない座り方
・脚を投げ出さない
・お尻を背もたれにつける
【要旨】
肩こりはなぜ起こるのか。
首のまわりの血流不全から周辺の筋肉が硬くなった状態を肩こりという。猫背など、悪い姿勢のまま生活することで肩こりになり、血流不全で硬化し、痛み・肩が上らない・首を動かしにくいなどの症状が出る。
【運動をする人としない人の違いについて】
・よく運動する方は、首周りの血流が得られているので硬りにくい。
・運動しない方は、首周りの筋肉が硬直しやすく痛みが出やすい。
※ 肩こりは運動と姿勢が関係しています。
【正しい姿勢のポイント】
正しい姿勢とは、首と腰は前に湾曲し、胸は後に湾曲していて、S字に曲がっている状態で体重や外部からの付加を分散させている状態になる。
悪い姿勢とは、胸椎の後湾が必要以上に丸くなった姿勢で猫背と言わせています。猫背になる要因は、寒さで体を守ろうとする姿勢や、こたつなど足を伸ばす状態を続けていると、猫背になり首のまわりの筋肉の緊張につながる。
肩こりは温めると良いと言われているが、一時的な効果を狙うならいいが冷えると筋肉は硬くなり、逆効果になる。
【要旨】
ラジオ体操は短時間で続けられるのが人気の理由である。お腹周りの筋肉増強、ストレッチ効果があってシェイプアップに効果的であり、ラジオ体操第1・第2合わせた約7分で約50kcalを消費できる。体重60~70kgの場合、毎日1年間続けると2kg~3kgのシェイプアップに効果がある。
効果を上げる3つのポイントは、1.ラジオ体操の後にジョギング、ウォーキングなど有酸素運動をすること、2.筋肉づくりに不可欠な成長ホルモンは睡眠中に一番多く分泌されるので、就寝30分前までに済ませておくのがベストであること、3.どの筋肉をどう動かしているのかを意識することである。
ラジオ体操は肩こり・腰痛にも効果的である。肩こりは肩甲骨から首のうしろの筋肉の血流不全が関係している。肩甲骨を動かすラジオ体操が肩こりに効果的である。腰痛対策には前屈と後屈を繰り返し、背筋・でん筋・ハムストリングと前側の大腿筋を伸ばす。これを交互に繰り返すことで血行促進となる。また、ふくらはぎの運動は足先への血行促進につながり、冷え・むくみ対策にもなる。
【要旨】
膝の痛みの原因は、感染症・リウマチ性・腫瘍などを除き
一時的な膝の使いすぎや加齢によるもの(障害性)と、怪我や打撲などからくるもの(外傷性)がある。
障害性の原因は、膝を過度に使いすぎたり、長い年月をかけて軟骨が磨り減ることで骨に負担がかかって痛みがでることが主な要因である。
また外傷性の原因は、スポーツなどで転んだりした時に半月板やじん帯などを損傷して痛みが出ることが主な要因である(立位:体重がかかる、平地歩行:体重の約1.5~2倍、階段昇降:体重の約2~3倍)。
【変形性膝関節症について】
変形性膝関節症とは、軟骨や半月板が擦り切れて痛みが出る症状のことをさす。初期症状では歩き始めに膝に違和感が出始め、痛みの自覚として「膝が完全に曲がりきらない、伸びきらない」等炎症が起こり、膝周辺が腫れたり、むくんだりすることがある。日常的に痛みだすと、出かける気力も失せて、うつ状態になることもある。
症状別の原因としては、歩き始めに痛む場合、関節内の潤滑油である「ヒアルロン酸」濃度の低下が挙げられる。対策として、膝を温めたり、軽く動かしてヒアルロン酸の濃度を増やすことや、常時痛む場合は半月板や軟骨が痛んでいる可能性があるため膝の状態をMRIやレントゲンで確認することが望ましい。
股関節や足関節など、膝の上下の関係が硬いと、必要以上に(膝関節に)ねじれの力がかかり、負担がかかる場所の軟骨や半月板に損傷が起こる。膝を守る筋肉が少なくてもよけいに(膝関節が)動いてしまうことが多く、X脚やO脚は膝にかかる力のバランスが崩れやすい。
【治療方法】
坑炎症剤・シップなどの投薬、ヒアルロン酸・ステロイドなどの注射、膝周囲の筋肉を鍛えるなどのリハビリ等、保存的治療をおこなう。
ヒアルロン酸注射には、膝の潤滑油として軟骨・半月板への負担を減らすのに高い効果がある。
外科手術の方法としては、膝から内視鏡を関節内に入れて行う関節鏡視視下手術、骨を切って関節の荷重面を変える骨切術、関節ごと金属に変えてしまう人工関節置換術などがある。
【少しでも痛みを和らげたい時は】
大腿四頭筋に沿って塗り薬をすり込むようにマッサージしたり、お皿(膝蓋骨)を上下左右に動かし血流を改善させたりすること。軟骨や半月板は再生しにくい部分なので、痛みが来る前に予防が大切である。
【膝の痛みを予防するトレーニング】理学療法士 田中 健一
【トレーニングその1】
1.仰向けに寝て足を曲げ、膝と足をこぶしひとつ分くらい開く
2.胸で膝を組んでおなかとお尻を持ち上げ3秒ほど止まって下ろす(10回)
【トレーニングその2】
1.横向きに寝て下の足は楽に上の足を少し斜め後ろにピンと伸ばす
2.腹筋を使って真横の姿勢を保ちながら上の足を上下させる(10回)
膝の痛みは、トレーニングで予防し、痛みが出たら早めに受診することが大切である。
【要旨】
ぎっくり腰とは急に発症するものではなく、小さな腰の負担(くしゃみや前かがみなど)が少しずつ蓄積され、それがコップに溜まる水のようにたまり続け、水が溢れた状態のこと。
ぎっくり腰は安静にしていれば2~3日で痛みが治まるため。病院に行かず放置しがちであるが、中には椎間板ヘルニアや腰の疲労骨折である分離症、内臓の病気が隠れている場合もあるので、病院で見てもらうことが望ましい。
腰周りの筋肉の硬直を避けることが予防につながる。普段から同じ姿勢にならず、腰への負担を分散させる動きに気をつける。適度な運動で血行を良くし、日ごろから筋肉を鍛えることを心がけることが、ぎっくり腰の予防に繋がる。
【リンク:ABC朝日放送 おはよう朝日(1月27日けさのクローズアップ)】
※ 南大阪スポーツメディカル&リハビリテーションセンター長として出演