リハビリテーション科のビジョン
『我々は効果的・効率的なリハビリテーションを提供することで3つの幸せを創造します』
患者様の幸せ
症状の軽減・再発予防をはかること。また怪我をする前よりもパフォーマンスを向上させることにより、患者様の目標達成に貢献します。
地域社会の幸せ
我々のリハビリテーションを受けたことにより心身ともに元気になった方を増やし、地域活性に貢献します。またスポーツ選手においては怪我からの早期復帰、再発予防に寄与しチーム力向上に貢献します。
スタッフの幸せ
やりがいのある業務ができること、明るく楽しい職場にすること、業務の効率化をはかることでスタッフの心身の過剰な負担を減らし、ずっと働きたいと思える職場にします。
当院のリハビリテーション科は、上記のビジョンを実現するために日々、自己研鑽に励んでいます。
当院のビジョンを実現するには、「スタッフの成長」が一番大切であると考えています。一人ひとりがスキルを磨き上げることで、より効率的に、かつクオリティの高いリハビリテーションが提供できる。その結果、患者様と地元の皆様、スタッフの皆が、より楽しく幸せな毎日を過ごせるようになると思っています。
それによって更にスタッフ全員の士気が高まり、自己研鑽を積み上げてさらに成長することで、より質も効率も高くなったリハビリテーションが提供できる……。そのような好循環を生み出せるよう、努めて参ります。
リハビリテーション科についてのご案内
当院のリハビリテーションについてご案内致します。
リハビリ診療時間
リハビリ再診の予約可能時間は以下の通りです。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30〜12:30 受付 (9:00~12:00) |
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16:00〜19:00 受付 (15:30~18:30) |
● | ― | ● | ● | ● | ― | ― |
休診日:火曜日・土曜日(PM)・日曜日・祝日
当院でリハビリテーションを受けるまでの流れ
当院でのリハビリテーションを希望される際は、まず当院にて、診察を受けていただきます。
手術を受けた方や、他の医療機関へ通っていた方などは、紹介状(手術の内容や今まで受けた治療歴などが書かれた書類など)を忘れずにお持ちください。
また、当院で再度検査を受けていただく可能性もありますが、過去に受けた検査結果(MRI・CTの画像など)がありましたら、それも必ずお持ちください。診察の結果、「リハビリテーションを行う必要がある」と医師が判断しましたら、リハビリテーションを始めていただけます。
リハビリテーション施設の概要
施設基準
運動器リハビリテーションⅡ
施設
スタッフ
理学療法士(常勤2名/非常勤8名)
特徴
当院は、整形外科の各分野の専門家である医師が多数在籍しており、的確な診断と治療を行います。それに加えて、知識と経験を積んだ理学療法士によるリハビリテーションを併用できるため、より良い効果を期待できます。また、一般の整形外科の治療を続けている患者様が受ける「メディカルリハビリテーション」だけでなく、スポーツ選手が行う「アスレティックリハビリテーション」も行っています。
スポーツ現場でトレーナーとして活動してきた専門家や、プロ、スポーツ選手へのリハビリテーション経験がある理学療法士が多数在籍しています。
【メディカルリハビリテーションとは】
何らかの疾患や怪我によって障害を持った方が、日常生活・社会生活への復帰を目指すために行われているリハビリです。プロが連携を取り合うことで患者様の抱える問題を解決していきます。
当院では、一般の整形外科疾患の患者様(手術を受けた方、腰痛や骨折、捻挫、変形性膝関節症などの疾患を抱えている方など)が、元の状態に戻って仕事や勉強、家事などが行えるような、リハビリテーションを提供しています。
また、スポーツ整形外科の分野では、プロ・アマチュア、スポーツ障害(膝前十字靭帯損傷や膝半月板損傷、投球障害、足首の捻挫など)の内容を問わず、お一人おひとりに合ったリハビリを行っています。
当院のメディカルリハビリテーションは、医師の指示のもとに担当の理学療法士が治療プランを作成・提案し、その内容に従いながら関節の動きを改善させたり、筋力を高める運動や動作の指導を行ったりします。
【アスレティックリハビリテーションとは】
「アスレティックリハビリテーション」とは、アスリートが障害の再発を予防しながら、かつ安全に競技復帰できるよう、競技特性に合わせて行うリハビリテーションのことです。「メディカルリハビリテーション」と一緒に行っていきます。
野球肘を例に挙げてみましょう。野球肘を治すには、肘の治療だけでなく、障害を引き起こした原因(ボールの投げ方など)も分析する必要があります。そのためリハビリ時では、実際にボールを投げた後に動作を分析したり下肢のトレーニングを行ったりします。また、前十字靭帯損傷の手術を行った後では、膝の治療に加えて、再発防止のための体幹の筋力アップトレーニングやランニング、ステップドリルを屋外で行うこともあります。
当院におけるアスレティックリハビリテーションは、医師の指示に従いながら、理学療法士とアスレティックトレーナーが協力し合って指導しています。リハビリテーションの計画は、患者様の競技種目や目標に合わせて作成していきます。また必要な方には、テーピングや装具、足底版などを使用しながら、リハビリテーションを受けていただくこともあります。
患者様へのお願い
- リハビリを希望される際は、できる限り動きやすい恰好、かつ患部を見せることができる服装でご来院ください。
- ユニフォームや練習着を着たまま来院される際は、泥や砂などを外で払い落としてから、中へお入りください。
- 理学療法士によるリハビリは、予約・担当制となっております。前もって予約いただいた日時に来院できない場合は、お電話にて予約変更の手続きを行ってください。その場合は、診察券をお手元に準備していただいてから、担当の理学療法士へお電話ください。
- 体調がすぐれない場合は、リハビリが行えない可能性もあります。体調不良の方は、お電話にて担当の理学療法士へご相談ください。
連携可能な医療機関、スポーツチーム、施設
当院では、多数の医療機関からご紹介いただいた患者様に、リハビリテーションを行っています。必要な場合は、近隣の整骨院やスポーツチーム、施設とも連携していきます。
【連携可能なスポーツチーム・施設】
施設
- Nクリニック 岸和田本院
- PEP Osaka
- GOLF LABO
- PEP治療院
当院のリハビリテーションの特徴・内容
理学療法評価
診察と検査、問診などで得た情報をまとめ、可動域検査や筋力検査を行うことで患者様の状態を確かめていきます。当院では、症状(結果因子)だけでなく、障害を起こした原因(原因因子)も細かく調べ、両方の問題にアプローチできるよう徹底しています。これらで得られた情報やリハビリプログラムの内容は、いつでもどこでも確認できるよう、書類にまとめてお渡しします。
また患者様には、ご自身の状態を把握していただくために、画像・動画を撮影してから、説明させていただくこともあります。特に、アスリートの動きは肉眼で分析するのが難しいため、スローモーション動画で確認することもあります。
さらに、目には見えない靭帯や筋肉の損傷具合、動きにつきましては、超音波検査装置を使用して評価します。このように、お一人おひとりに合った治療へ繋げていきます。
関節可動域・柔軟性の改善
関節の可動域が制限されている場合は、あらゆる方法で動けるようにしていきます。関節の可動域が制限される原因は色々あるため、原因に合わせた治療が必須です。例えばですが、筋肉の緊張によって起こっている場合はマッサージやストレッチングを、関節運動に問題がある場合は、関節の動きが改善できる治療(関節モビライゼーション)を行います。
また、これらの改善がご自宅でも行えるよう、セルフケア方法についても教えていきます。近年では、便利なセルフケアグッズが出ていますので、それらを使用したケアも丁寧に説明していきます。
筋力回復・増強エクササイズ
何らかの理由で筋肉に力が入らない、筋力が下がった場合は、これらを改善させる治療が必要になります。力の入りにくい筋肉に対しては、電気刺激装置(EMS)を一緒に行うケースもあります。また、筋力が下がった部分を強化するには、患者様の体力や容態に合わせたトレーニングを理学療法士が指導していきます。ご自宅でのトレーニング方法も一緒に教えていきます。
特に、アスリートにつきましては、障害を引き起こした部分の筋力アップも図っていきます。
膝の靭帯損傷後のリハビリテーションを例に挙げましょう。膝の靭帯損傷が「体幹筋力の弱さ」によって引き起こされたのではないか」と判断された際は、体幹の筋力強化も行います。
神経筋・協調性回復・向上エクササイズ
関節の動き・筋力が良くなっても、「スピーディーに動かせない」「スムーズに動かせない」「身体全体を連動させた動きができない(スイングスポーツで言うと、手打ち・手投げになってしまう)」という悩みが出てくることはあります。そういった問題を解決できるエクササイズに特化した、理学療法士が指導していきます。
持久力回復・向上エクササイズ
スポーツ障害は、「筋持久力の低下」によって起こることがよくあります。また、治療のために練習を休んでいる場合は、スタミナが下がりやすくなります。このスタミナ低下もまた、競技動作が不安定になる要因の一つで、障害へ繋がる原因にもなります。先述した問題がネックになっている場合は、パワーマックスなどの特殊な器具を使用したり、担当の理学療法士がスタミナを高めるトレーニングを指導したりします。
動作エクササイズ
患部が治ったとしても、悪い関節の動かし方が改善されない限り、また同じ所に負荷がかかってしまいます。そのため、障害が再発することもあります。そう言った場合は、患部に負荷をかけない動きを身につける「動作エクササイズ」が必要になります。
当院ではボール投げの動作をはじめ、各種競技で行うランニング・ジャンプの方法、バスケットボールやサッカーなどで行うステップ・カッティング動作を指導することが多くあります。
物理療法
身体に電気や光線、温熱、寒冷などの物理的なエネルギーを利用することで、症状を緩和させる方法です。具体的に言いますと、電気で肩を温めたり膝に電気を当てたりしていきます。
当院では、多種多様な物理療法機器を導入しています。
装具療法
「患部の固定または保護が必要」と判断した場合は、装具のプロフェッショナルである義肢装具士が、患者様に合った装具を作り上げます。装具の作製は、保険診療の扱いとなります。
アスリートの方の場合は、患部の保護だけでなく、早期復帰・再発予防を目指すための装具を推奨しています。当院では、腰痛や足関節捻挫、膝靭帯損傷などに対応できるサポーターもご用意できます。ただし、これらのサポーターは自費診療の対象となります。詳細はリハビリスタッフまでご質問ください。
テーピング
「患部の保護」や「傷害の予防」など、目的に応じてテーピングを行うこともあります。また、ご自身で巻けるよう、巻き方についても指導します。テーピングは、保険適用されるものとされないものがあります。患者様のご希望に合わせて、適用外のものも選択していきますが、その場合は自費診療となります。詳しいことは、医師または担当のリハビリスタッフへお聞きください。
足底板療法
足底板とは、靴の中敷のことです。この高さや角度を調整するだけで、足や膝、股関節、腰への負担のかかり方が変わります。症状の緩和と障害の再発予防を狙って、足底板を使う治療法を「足底板療法」と呼びます。
また、疲労を軽くしたり、今まで以上に履き心地を良くしたりするためにも用いられています。
「質の高い足底板なのか」ではなく、「ご自身の目的が達成できる足底板なのか」を基準に、選ぶことが重要です。医師と担当の理学療法士が、患者様の足や動きを見てから決めていきます。
リハビリ診察
リハビリへ通われている間も、毎回医師の診察は行っています。検査などを行わない時は、リハビリ室で診察を受けていただきます。担当の理学療法士が医師へ、リハビリの進捗状況などについて報告します。
リハビリ診察を通して患者様と医師、理学療法士が一つとなることで、治療の効果も高まるのではないかと考えています。
他施設・チームとの連携
当院との関連チームまたは関連施設へ通われている方につきましては、書面または口頭で、治療内容やリハビリの進捗状況などを報告するサービスも提供しています。