動注治療とは

当院では、ヘバーデン結節・母指CM関節症・足底腱膜炎・外反母趾などでお困りの方に最先端治療「動注治療」を行っております。
動注治療とは、血管から極めて細いチューブを挿入し、患部に薬液(イミペネム・シラスタチン)を届けることで、痛みの原因になる異常なモヤモヤ血管を閉塞させる治療です。モヤモヤ血管を減少させることで、炎症が治まり、上記の疾患に伴う痛みが軽減されます。
副作用もほとんどなく、当日から普段の生活に戻れます。
動注治療の特徴

手首または足首の血管から、点滴で用いる極細のチューブを挿入し、薬剤を注入します。治療は、5~10分で終了します。
当日からデスクワークや家事などが再開でき、シャワー・入浴の制限もございません。
ほとんど副作用はございませんが、注射した部位に内出血を起こしたり、薬剤アレルギーがみられることがまれにあります。
対象となる疾患
動注治療の対象となるのは、主に以下のような疾患です。
- ヘバーデン結節
- 母指CM関節症
- 足底腱膜炎(足底筋膜炎)
- 外反母趾
- ブシャール結節
- アキレス腱炎
- TFCC損傷
- ばね指
- テニス肘
- ゴルフ肘
- 有痛性外脛骨 など
治療の流れ
動注治療に要する時間は、5~10分程度です。

- ベッドに横になっていただきます。
- 超音波により、動脈の状態を確認します。
- 手首または足首の皮膚を消毒し、局所麻酔をかけます。
- 動脈に細い針を刺し、チューブを介して薬液を注入します。
- 針を刺したところを5分ほど圧迫し、止血します。
※薬剤が各部位に届いたときに熱い、ピリピリするなどの違和感や軽い痛みはありますが一時的なもので全く問題ありません。
動注治療によるリスク・副作用
これまでに、以下のような副作用が報告されています。
- 皮膚の色調の変化 (一過性でほとんどは数十分~数時間で改善します)
- 痛み、違和感
- 針を刺した部位の皮下出血、皮下出血斑
- 針を刺した部位の知覚異常
- 感染症
- 使用する薬剤に対するアレルギー反応
費用
自由診療(保険適応外)となりますのでご注意ください。
ヘバーデン結節、CM関節症への動注治療
片手 | 25,000円(税込:27,500円) |
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両手 | 35,000円(税込:38,500円) |
※片手におさまっていれば痛い指が複数あっても25,000円です。痛みが両手に及ぶ場合は35,000円になります。
足底腱膜炎、外反母趾、アキレス腱炎への動注治療
片足 | 30,000円(税込:33,000円) |
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両足 | 40,000円(税込:44,000円) |
テニス肘、ゴルフ肘、野球肘への動注治療
片肘 | 30,000円(税込:33,000円) |
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両肘 | 40,000円(税込:44,000円) |
治療が受けられない方
以下のいずれかに該当する場合は、動注注射を受けることができません。予めご了承ください。
- 針を刺す部位に傷がある方
- 38℃以上の発熱がある方
- 妊娠中の方、出産直後の方
- 悪性腫瘍のある方
- 心臓疾患のある方
- 知覚障害のある方
- 背骨の湾曲など異常がある方
- その他、医師が診察を行い、不適当と判断した方
よくある質問
ブロック注射とは、どういったところが違いますか?
ブロック注射は、痛みのある部位の神経付近に麻酔薬を注射することで、痛みを取り除きます。これに対して動注治療は、痛みの原因であるモヤモヤ血管を薬液で詰まらせ、炎症を抑えることで症状を改善します。動注治療は、ブロック注射以上の除痛効果があると言われています。
関節の変形が良くなることはありますか?
ありません。
治療効果はずっと続きますか?
モヤモヤ血管を閉塞させ、その数が減ることで炎症が落ち着いているあいだは、痛みも抑えられます。再発するかどうかは、お身体・疾患の状態、骨の変形の程度、痛みが続いていた期間などによって異なり、一概には言い切れません。
治療後、生活の制限はありますか?
当日からデスクワーク、家事、入浴・シャワーなどが可能です。激しい運動のみ、お控えください。何かご不安な点がございましたら、医師にお尋ねください。